one-parent-one-languageの問題点は?

one-parent-one-languageの問題点は?

実際にバイリンガルを育てた言語学者Sorace氏と、Ladd氏が、アメリカでのバイリンガル育児の質問に答えている記事を見つけたので、シェアします。シリーズものとして、それぞれのQ &Aを日本語訳をしていきます。

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Q9:one-parent-one-languageの問題点は何?

A9:問題の一つはバランスです。子供は両方の言語を頻繁に、色んなシチュエーションで聞く必要があります。もし、片親しか「劣勢の言語」を話さず、それ以外の人は「より重要な言語」を話す場合、それは子供にとって劣勢の言語を自然に身につけるには十分ではないかもしれません。

これは、両方の親が「より重要な言語」を理解する場合、特に顕著です。子供は、両親とも「より重要な言語」がわかるから、「劣勢の言語」を身につける必要がないと感じるからです。

この場合は、家庭の外にそ劣勢の言語に触れる機会を増やし、「どうしてもこの言語を話さなくてはいけない」という必要性を作り出すことが不可欠です。

その言語しか話せない祖父母や従兄弟と電話したり、ベビーシッターを雇ったりするといいかもしれません!または、その言語の保育園やプレイグループがあるかも?テレビやビデオなんかを見せるのもいいですね。

これら全ての事が、将来、大きな違いを生むかもしれません。特に、TVを見るといった受動的なものではなく、会話したりする相互作用的なものだと、より良いでしょう。私の子供が小さい時は、英語圏で生活している中でイタリア語を学ばせるために、実際にこういった事をやっていましたよ。

もう一つ難しいのは、子供が劣勢の言語を自然に話す環境を整える事です。もし子供が、いつもと違うことや恥ずかしい事を強要されたと感じたら、彼らは学ぶことを拒否するでしょう。露骨なルール(例えば、1週間のうち何日かはこの言語、それ以外の日はもう一方の言語というルール)はうまくいかないだろうし、その言語に対してネガティブな態度を作り出す可能性があります。

まだまだ問題ありますよ。それは、仲間外れです。もし片親がもう一つの言語を理解しない場合、(例えば、アメリカ人母親とトルコ人父親で、母親がトルコ語を理解しない場合)、子供はトルコ語で父親と話している時、母親は会話から仲間外れにされている事がわかるでしょう。この事は、両親が揃っている時に、子供が一方の親の言語(この場合はトルコ語)を話したがらない原因になるかもしれません。

私たちの経験に基づくと、バイリンガル家庭では、両親ともにお互いの言語を少なくとも理解できる方が、子供もバイリンガルになる可能性が高いです。それだったら、誰も家族の会話から仲間外れにならないからね。


このサイトの質問の9個目を日本語訳しています。

FAQ: Raising Bilingual Children | Linguistic Society of America