モンテッソーリ教育について−1
今日はモンテッソーリの幼稚園/小学校についてです。上の娘のモンテッソーリ小学校出願にあたり、学校見学や授業見学をしたので、それも踏まえて書こうと思います。あくまで、私個人の意見+アメリカでの内容になるので、ご了承ください🫡
まず、幼稚園では「生活の基礎を自分でやれるようになる」が3歳〜4歳の大きなメインテーマです。洗濯、裁縫、料理、掃除など自分で身の回りの事をできるようにします。具体的には、洗濯物を畳んだり、簡単なパンケーキを作ったり、おやつの野菜や果物を自分で切ったり、コーヒー豆を引いたり、ボタン付の練習をしたり、簡単な編み物をしたり。ランチタイムも自分たちでテーブルセッティングをして、片付け、掃除までやります。日常生活を送るのに必要なスキルを学ぶ事で自立を促します。
子供達が学校でするアクティビティは「お仕事」と呼ばれています。それぞれのお仕事にはステップがあり、最初は簡単なことから始めて、少しずつレベルアップし、自分のペースで進めれるようになっています。先生が次のステップに進めると判断したら、その都度、やり方を教えてくれます。これを「レッスン」と言います。
幼稚園では特に、手先や指先を使う事(fine motor skills)を大事にしており、そのためのお仕事が多くあり、3〜4歳の子供達はよくやります。例えば、豆を皿から皿へ移す作業や、針で紙を型に沿ってくり抜く作業、2つのコップを使って水を入れ替える作業など。3歳向けのお仕事の中に、「銀食器(銅食器)を磨く」があります🥂今時、銀食器?って感じではありますが、手先を使って集中する練習だと、私は思っています。同じ園のお母さんは、銀食器を磨く為にこんな高いお金を払っているんか?と冗談混じりで言っていました。うん、気持ちはわかる😇笑
勉強っぽい事は、4歳を過ぎてから始まります。独自の算数教材やブロック、世界地図、お絵かきセット、本、パズルなど教材はたくさんあり、好きな事を選んでやれます。それぞれやり方やステップがあり、その都度先生が教えてくれます。アルファベットは筆記体をやります。この理由も手先をよく使うためと言われています。アルファベットを習うステップも細かく分かれており、最初はABCの型を指でなぞりながら発音の練習→ABC順に分かれた引き出しの中に、そのアルファベットで始まる物や動物のフィギュアが入っており、それを見てアルファベットと単語を結びつける→なぞり書き練習→自分で書く練習→最終的には自分で書いて読めるようになるといった具合です。
下の娘は3歳で、今は水をコップに入れ替えたり、豆を皿から皿に移したり、洗濯したり、友達とお茶をする(自分たちでティーポットで入れる)のが好きなようです。貴族か?🫖笑
上の娘は、4歳の頃は編み物とお絵かきが大好きで、毎日大量に毛糸のネックレスとお絵描きの紙を持って帰っていました。4歳後半から、植物や惑星について学んだり、アルファベットをやり始め、もうすぐ6歳になる今、少しずつ一人で文章が読めるようになってきました。算数では一桁の簡単な足し算、引き算ができます。興味と進度は人それぞれで、モンテッソーリはそれを尊重します。クラスメイトには5歳になったばっかりで、スラスラ本が読める子もいます。すごい😲
さて、学校でやれるお仕事はこんな感じです。子供達は朝、学校に行くと、お仕事の中から自分のやりたい事を選びます。基本的には、各自でやるので個別作業です。先生は「レッスン」がない限りは見守って、子供がやっているお仕事のレベルが適正ではない時は、修正します。子供は自分の興味のある事を、自分のレベルに合わせて、自分のペースでやる事により、吸収も早くなり、集中力もつきます。これがモンテッソーリの最も良い部分だと言われています。
ただ無限に一つのお仕事をやれるわけではなく、大体1時間程度と決まっていて、時間が来たら次のアクティビティへ移ります。みんなで一緒に何かやる事は基本的にはないですが、学校や先生によって違いがあります。娘達の学校は、サークルタイムと言って、みんなで歌を歌ったり、先生が本を読んでくれたり、みんなでちょっとしたゲームをやる時間があります。また外遊びの時間もあります。1日の時間割としては、お仕事→外遊び→ランチ→サークルタイム→お仕事といった感じです。なので、自分のお仕事に熱中していたとしても、アクティビティ毎に切り替えができるかどうかも練習できるし、クラスの皆で一緒に何かをやるという時間もあります。ただこの部分は学校や先生の方針によるので、事前に確認した方がいいポイントです。
4歳を過ぎてくると子供達も社交性が出てくるので、お仕事を友達と一緒にやる場面も出てきます。友達2〜3人でブロックを一緒にやる、アルファベットの練習をするなど、よく見る光景です。一人でぐっと自分のお仕事に集中してる子もいれば、友達同士で話しながらお仕事をしてる子もいます。人それぞれですね。教室の外にはベンチと椅子があるちょっとした屋外スペースがあり、自分の好きな時間に、一人/友達と一緒に外に出て、お仕事ができます☀️春夏になると、ガーデニングもやります。種を植えて、水をあげて植物を育てます🌱
幼稚園は3歳〜6歳の混合クラスで、メインの先生が1人、アシスタントが1人〜2人が普通です。先生/アシスタント一人当たり10人の子供がMAXです。(多分。)メインの先生は、子供だちが新しいお仕事を始めた時や、次のステップに行く時は「レッスン」をしますが、それ以外はずっと椅子に座って子供達を見守るか、子供達のヘルプに対応します。たまに声掛けをしたり。先生が自ら手取り足取り教えるのではなく、一歩引いた所で待機しているイメージです。あくまでも子供主体というのが徹底されています。
異年齢混合クラスは、私はとても好きです。上の年齢の子は下の年齢の子の面倒を見るし、下の年齢の子は上の年齢の子を見て色々チャレンジする様になるし、先生も上手くアシストしてくれます。上の娘はクラス最年長で、先生からリーダーの役割を任される事も多く、年下の子達の面倒をよく見ており、小さい子が大好きです。その一方で、他の子供達が自分の話を全然聞いてくれないと不満を漏らしたり😂こういう経験ができるのもモンテッソーリらしさだと思います。
モンテッソーリは3年サイクルで完結するようなカリキュラムになっています。なのでクラス分けは3歳〜6歳となっているわけです。小学校は低学年クラス(6歳〜9歳)、高学年クラス(9歳〜12歳)のクラスに別れています。この3年サイクルを完結するのは重要です。最初の1、2年目で培った基礎スキルが合わさり、集大成として3年目で完成するからです。別の言い方をすれば、最後の1年が子供が最も伸びる時期なのです。例えば幼稚園で言えば、6歳の子は下の年齢の子にお仕事やマナーを教える「先生」や「リーダー」の役割をやります。
アメリカは5歳からkindergartenが始まるので、モンテッソーリだけに関わらず、幼稚園でも大体5歳で皆辞めていきます。それだと、3年サイクルの最後の1年をやらないので、せっかく培ったスキルの集大成を見る事ができず、もったいないです。もしアメリカに住んでいてモンテッソーリ幼稚園に通っている人がいたら、kindergartenには行かず、モンテソーリに残り、1年生(first grade)から小学校に入ることをお勧めします。うちの上の娘は最後の1年であるまさに今、勉強的にも精神的にも一番成長しています。日本の場合は、小学校は6歳からなので特に問題はないと思います👍
巷ではモンテッソーリは集団行動が苦手になる、個人主義になりがちという意見があります。確かにみんなで一つの事を一緒にする事はあまりありません。でも、異年齢混合クラスで起きる相互作用と、自然に友達同士でお仕事をしている様子を見て、他者との基本的なコミュニケーションの取り方、小集団で協力する力は身につくと思います。先生の指示やルールを守る事も、もちろん学びます。もし、どうしても気になるのであれば、習い事を集団でやるものにしたらいいかも?と個人的には思います。
子供は大人が何も手を加えなくても、一人でいたければ一人でいるし、グループで行動したい子はそうします。こういった意味では、私にとって、モンテッソーリはすごく自然に見えます。色んな子供がいます。その子に合ったスタイルで生活/学習できるというのはモンテッソーリの良い所ではないでしょうか。
うちは夫がモンテッソーリ出身なので、夫の意見により子供達はモンテッソーリに通い始めました。日本でずっと公立で育った私には特にこだわりはなかったのですが、子供達が成長してく様子を見て、今ではモンテッソーリが好きです。こういった事情から、小学校もモンテッソーリへ行かせようという事になりました。次回は、モンテッソーリの学校選び、小学校はどんな感じなのかを書きたいと思います☺️